思潮・文献日本自殺情死紀

山名正太郎 著『思潮・文献日本自殺情死紀』,大同館書店,昭和3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1177105 (参照 2025-09-06)

標題

目次

【一】　自殺槪史/1

自殺者の目錄

セネカト死の哲學

ギリシャより

神と愛との自殺

文明の刺戟

意志の自殺

佛敎傳來の影響

中世の脫俗味

義理と人情の衝突

死への道程

【二】　自殺心中三千年史/14

(一)　上代の自殺/14

身代り自殺

古事記の自殺

日本書紀の傳說

手古名の入水

求女塚の由來

永久の三角關係

(二)　殉死及び切腹/23

殉死の風習

弊風となる

信綱の禁制

切腹の本懷

介錯人の現出

切腹のおこり

切腹の仕方

(三)　心中ものがたり/32

外國の心中

記紀の戀愛詩

心中思想の先驅

寬永の同性心中

心中流行の始祖

三勝半七檢死書

淨るりと三勝の遺書

娘節用と小三

五つの心中

心中原因しらべ

解放された愛慾生活

江戶の心中瓦版心中ぶし

伊太夫の申渡書

明烏夢泡雪

遊女と心中事件

心中の種々相

諸國の心中

異色ある長崎心中

(四)　舊幕時代悲劇/70

陰慘なる自殺

薩摩義士の屠腹

夫を購ふ母娘

時代らしい悲劇

(五)　幕末開國犧牲/78

渡邊崋山の魁

饅頭屋長治郞の割腹

松平圖書守の遺書

【三】　自殺心中世相史/83

(一)　明治初年の自殺心中/83

(二)　國會開設運動と自殺/86

(三)　エルテル時代の自殺/88

(四)　藤村操の自殺前後/90

(五)　親子心中の流行/101

(六)　丙午の迷信自殺心中/109

(七)　芥川龍之介の自殺前後/113

(八)　少年自殺受驗自殺/118

(九)　全家族心中の勃發/123

(十)　普通選擧と自殺/130

(十一)　時代相と自殺相/135

【四】　遺書および絕筆集/140

放浪者の日記

透谷の絕筆

古白の遺書

巖頭の感

眉山の謎の書簡

道後溫泉情死

不如歸に遺書

鏡山心中遺書

商店小僧の遺書

酒匂博士の遺書

王子の情死遺書

女敎員の書置

苦學生の遺書醫師の臨終記

死への握手文

岡田滿の書遺

須磨の仇浪遺書

公會堂建設者の遺書

明石の夜嵐遺書

母子四人心中遺書

銚子心中遺書

松井須磨子の遺書

二度目の書置

榮子の遺書

放火僧の絕筆

源夫人の遺書

野田郡長の絕筆

有島武郞の遺書

敬子が死出の遺書

三土敎授の絕筆

米國民への遺書

S子が父への遺書

「さゝやきの著者の遺書

天兒醫學士の遺書

玄海心中遺書

別府丸同性心中遺書

老選手の遺書

天理敎師の遺書

死への斷片章

【五】　自殺家印象錄/225

北村透谷の短き一生/225

古白の苦悶と悲劇/232

眉山の死/243

藤村の操を哭す/257

松井須磨子の死/260

野村隈畔の心中/265

乃木將軍遺書の秘密/269

酒勾、押川の自殺/271

澤稻舟の死/275

芥川龍之介終焉の前后/289

有島武郞の死/289

三土敎授の自殺/301

【六】　自殺心中風土記/306

(一)　踏切り地獄/306

(二)　魔の連絡船/313

(三)　山と海の精靈/316

(四)　琵琶湖心中物語/323

(五)　降下自殺名所/326

(六)　自殺心中ところ[ドコロ]/329

【七】　『自殺論』論說集/335

藤村操の死に就て(黑岩周六)/336

桂川を評して情死に及ぶ(北村透谷)/356

「今戶心中」と情死(高山林次郞)/361

乃木大將の自盡を評す(谷本富)/365

自殺觀(田中香涯)/371

自殺と生活の興味(德富蘇峰)/375

自殺に就て(武者小路實篤)/379

自殺に對する疑問(淸澤洌)/382

自殺論(ショペンハウエル)/386