現代歴史学と南京事件
笠原十九司, 吉田裕 編. 現代歴史学と南京事件, 柏書房, 2006.3. 4-7601-2885-9. https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008152015
目次
総論 現代歴史学と南京事件/ 9
笠原十九司||吉田裕
第一章 南京虐殺の記憶と歴史学
—敗戦直後の日本国民の「忘却」の構図—/ 21
笠原十九司
はじめに/ 21
一 証拠の焼却による記憶の「忘却」/ 26
二 東京裁判と南京虐殺の記憶/ 34
おわりに—「逆コース」時代と南京虐殺の記憶の「忘却」/ 55
第二章 南京事件論争と国際法/ 68
吉田裕
はじめに/ 68
一 論争の経緯/ 69
二 「戦時重罪」についての理解の誤り/ 71
三 明文の禁止規定について/ 73
四 東中野氏の自己矛盾/ 76
おわりに/ 80
補論(1) 破綻した南京大虐殺の否定論者たち
—学者の資質すら問われる東中野修道氏と藤岡信勝氏/ 85
補論(2) 鈴木明著『新「南京大虐殺」のまぼろし』の誤り/ 88
第三章 中国国民政府の日本戦犯処罰方針の展開/ 94
伊香俊哉
はじめに/ 94
一 戦争犯罪調査の態勢と展開/ 95
二 南京事件と天皇訴追問題/ 100
三 東京裁判開廷段階の戦犯調査/ 108
四 「寛大」政策と「懲一戒百」論/ 113
おわりに/ 117
第四章 東京裁判における戦争犯罪訴追と判決
—南京事件と性奴隷制に対する国家指導者責任を中心に—/ 125
戸谷由麻
はじめに/ 125
一 検察側の立証準備/ 126
二 検察側の立証/ 132
三 裁判所の裁定/ 152
おわりに/ 158
第五章 日本軍慰安婦前史
—シベリア出兵と「からゆきさん」—/ 164
林博史
はじめに/ 164
一 在満州領事館と外務省の「からゆきさん」対策/ 166
二 シベリア出兵と在満州領事館/ 170
三 シベリアの日本軍による日本人娼婦の管理/ 174
おわりに/ 177
第六章 南京事件前後における軍慰安所の設置と運営
—南京・上海・揚州の軍慰安所と上海派遣軍 一九三七—一九三八—/ 194
吉見義明
はじめに/ 194
一 軍慰安所開設と上海派遣軍司令部/ 195
二 南京での軍慰安所開設と上海派遣軍軍医部/ 196
三 上海の軍慰安所と上海派遣軍軍医部/ 203
四 揚州の軍慰安所と迫撃第四大隊/ 206
おわりに/ 210
第七章 南京レイプと南京の慰安所/ 217
川田文子
はじめに/ 217
一 南京レイプ/ 218
二 南京の慰安所/ 232
おわりに/ 240
第八章 南京大虐殺と中国国民党国際宣伝処/ 243
井上久士
はじめに/ 243
一 国際宣伝処の成立と活動/ 245
二 南京大虐殺と国際宣伝/ 247
おわりに/ 254
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