日本帝国主義史 第3巻 (日本帝国主義の崩壊)

小山弘健, 浅田光輝 著『日本帝国主義史』第3巻 (日本帝国主義の崩壊),

青木書店,

1960. 

国立国会図書館デジタルコレクション 

https://dl.ndl.go.jp/pid/2987764

 (参照 2025-05-18)

目次

はしがき/p3

第一章　帝国主義体制の危機―農林危機と新軍閥の抬頭―/p13

第一節　政党政治の最盛期/p13

二大政党対立体制

田中内閣の崩壊とその原因

浜口内閣と金解禁の断行

ロンドン条約問題と政党勢力の逸機

第二節　大恐慌と農村危機/p35

金解禁と大恐慌の重奏

農業恐慌と農村危機

天皇制の固有の基盤の解体

第三節　階級闘争と植民地民族運動の高揚/p44

農村における階級闘争

植民地における大衆闘争

労働者階級の組織化と政治闘争

第四節　新軍閥の形成と武力の発動/p52

桜会の結成と「三月事件」

民間右翼の進出とその性格

若槻内閣の成立とその政策

満蒙問題の提起と武力発動

満州事変の政治的意義

第二章　帝国主義戦争への進出―満州事変から日中戦争へ―/p68

第一節　満蒙の軍事的支配の確立/p68

「一〇月事件」の失敗と五・一五事件

斎藤内閣の成立と「救農」議会

事変後の労働運動

第二節　政府内主導権をめぐる軍部・政党・官僚・財閥/p81

国際連盟脱退と国際情勢の変化

政党と財閥のまきかえし・政党連合運動

階級運動の転向と破局

軍部と右翼の反撃・岡田内閣下の天皇機関説排撃

革新派軍部の分裂・皇道派対統制派

満州経営と独占資本主義

天皇制の二つのみち

第三節　経済の軍事化/p105

戦争経済の準備段階

官民軍事工業の急速な膨脹

独占資本の軍事生産支配

国家資本と私的独占資本の結合

重化学工業の発展と産業構造の変化

農業の資本主義的発展

第四節　「軍・財抱合」と新戦争政策/p115

二・二六事件と統制派の陸軍制覇

広田内閣と「国策の基準」

軍部対政党の衝突と宇垣・林内閣

内外政策の再度の危機と近衛内閣

日中戦争の開始

第三章　帝国主義戦争の長期化―日中戦争から太平洋戦争へ―/p135

第一節　帝国主義戦争の岐路/p135

帝国主義自滅化への起点

戦争目的の不確定と戦争指導の弱点

近衛内閣下の和平をめぐる抗争

近衛内閣の崩壊と戦争の長期化

第二節　戦時経済体制への移行/p151

経済の準戦時体制から戦時体制へ

重化学工業の戦時編成がえ

軍事工業の拡充と中小工業の地位

日本型の国家独占資本主義

植民地の戦時体制と軍事収奪

食糧問題と農業生産関係の分解

第三節　戦争指導の停滞と混迷/p172

戦局停滞による政戦両略の混迷

ヨーロッパ戦争のぼっ発・日中戦争収束の好機

新体制運動と南進戦略との競合

第四節　「新体制」と冒険戦争へのみち/p189

第二次近衛内閣成立と新体制運動の変質

南進の開始と対外関係の変化

統制経済の主導をめぐる官僚対独占資本

独ソ開戦から日米開戦へ

第四章　帝国主義戦争の壊滅―敗戦と二重帝国主義体制の解体―/p205

第一節　天皇制軍事独裁/p205

太平洋戦争の攻勢段階

東条独裁と翼賛政治体制

天皇制軍閥独裁としての東条内閣

第二節　戦争指導の危機/p217

東西の戦局の転換

反東条運動

戦争指導の矛盾と新方程式

東条独裁の崩壊

第三節　戦争経済の限界と解体/p229

戦時統制経済の最後段階

重化学工業の「決戦体制」

独占資本の戦時利得と限界点

農業革命の基本条件の内攻

第四節　太平洋戦争の敗化/p241

終戦への中間内閣・小礎＝米内内閣

終戦内閣と終戦工作

天皇制軍事主義と二重帝国主義の解体

付　日本帝国主義文献解説（三）/p255

日本帝国主義略年表（一八六八―一九四五年）―（第一・第二・第三巻）/p261