ダバオの最後 : 比島引揚邦人の手記
吉田実 著
『ダバオの最後 : 比島引揚邦人の手記』
高松書房
昭和21.
国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/1131312
標題
目次
はしがき/3
その頃のダバオ(米軍上陸前)/7
米比軍上陸を聞く/16
タモガンの悲劇/21
スワワンの土/35
虐げられた靈魂/47
米軍の庇護のもとに/50
祖國日本へ/57
【キーワード】
慰安所
軍の維新が地に落ち始めると、軍のボロが出て来た。兵隊は上官の言ふ事を聞かず、上官は也兵隊を信ぜず、閣下級は、慰安所の女等をつれて行動する、妾が三人もあるとか、軍人にあるまじき事が公然と行われ流布されていたし、又事実でもあつたらしい。
米軍は、ミンダナオ占領まではビールを口にしないと誓つていたといふし、勿論慰安所などの設備はなかつた。
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